平成16年12月 日本代表中国遠征記録

埼玉の2チームが中国遠征を行いました。
  2003年度春季大会全国優勝 春日部東中
春日部東中

  2004年度夏季大会全国優勝 藤倉All Stars(埼玉選抜)
藤倉AllStars


日本代表壮行試合(12月18日)
藤倉All Stars(埼玉選抜)と2年生選抜の試合が行われました。(於・鶴ヶ島中)
   第1試合 藤倉All Stars 4-0 2年選抜
   第2試合 藤倉All Stars 0-1 2年選抜 
日本代表壮行試合2(12月19日)
藤倉All Stars(埼玉選抜)と春日部東中の試合が行われました。
   第1試合 藤倉All Stars 1-0 春日部東中
   第2試合 藤倉All Stars 1-5 春日部東中


《中国遠征日程(予定)》
滞在場所:無錫新世界マリオット
12月24日(金)成田発NH959便にて上海へ
          中国棒球協会主催レセプション
12月25日(土)親善試合1日目 
           VS 無錫第1
           VS 無錫第2
12月26日(日)親善試合2日目 
           VS 徐州チーム
           VS 鎮江チーム
12月27日(月)蘇州見学
12月28日(火)親善試合3日目 
           VS 無錫第1
           VS 無錫第2
          さよならパーティ
12月29日(水)上海発NH922便にて帰国


《1日目の試合結果》
 藤倉All Stars 19-0 無錫第2
 春日部東 6-0 徐州
 *春日部東は、投手3人で完全試合達成!

《2日目の試合結果》
 藤倉All Stars 12-0 徐州
 *藤倉ASは、投手3人で完全試合達成!
 春日部東 0-0 無錫第1
《3日目・蘇州見学》

《4日目の試合結果》
 藤倉All Stars 2-0 無錫第1
 春日部東  - 徐州 *降雪のため中止


遠 征 記
1日目
歓迎会。日本K-Ball野球連盟専務理事、竹内専務理事をはじめとする42名の一行は朝10時55分の飛行機で成田を飛び立ちました。
出発から考えると正味15時間の移動。円卓で中華をいただきました。
錫山体育学校の校長先生や中国棒球協会の方、現地のスタッフの方々から歓迎の言葉をいただきました。
それにしても疲れた。眠い。

2日目
試合の方は双方とも完勝。力というよりは技術の差が感じられました。
ただ、ひたむきさとチャンスがくると見せるものすごい盛り上がり、最後まであきらめない気持ちに感心しました。
午後は中央テレビの時代劇のセットを見学。夜は中華のフルコース。ただウーシェンフェンの匂いに圧倒されはじめました。
食事に順応できないと国際試合では通用しないことがわかりました。
遠征2日目


3日目
今日は徐州チームとの対決、風と寒さとの戦いもわが日本チームには厳しかったです。
結果は12-0の完全試合でした。秋山-河津-悪原。
春日部東は無錫1チームと対戦。ホームタウンデシジョンという国際試合特有の恐さを知りました。
それでも難波投手は相手を0点に抑え、打っても2安打と頑張りました。0-0
午後は88mという世界最大の大仏を見学。そのスケールの大きさに驚きました。
夕食会は中国の方々とすっかり打ち解け楽しい一時を過ごしました。

4日目
今日は1日、中国文化に直に触れる体験学習で蘇州に出かけました。
午前中は、寒山寺と留園の見学。
寒山寺・・・梁代天監年間(紀元502~519年)に創建された。この寺は、寒山と言う僧侶が住むようになったことから寒山寺と呼ばれるようになったと伝えられている。
張継の「楓橋夜泊」の詩が有名。
留園・・・中国四大名園の一つで蘇州四大名園の一つ。1961年、国の重要文化財に指定。
お昼をいただき、太湖へ。島に行き、真珠を見たり、岩石を登ったり。その後、太湖の下にめぐらされている洞窟へ。
夕食は、太湖料理に舌鼓。ボート2隻の上に建築されたレストランにびっくりしました。3年生にとっては、束の間の2度目の修学旅行を楽しませてもらいました。中国の奥深さを勉強してきました。

5日目
藤倉ASは無錫1チームと対戦。朝から降り続く雪の中、試合は始まりました。
初回に相手のワイルドピッチから先制。投げては、杉山-河津-秋山の完封リレー。2-0の好試合でした。
春日部東は、無錫2と対戦する予定でしたが、折からの降雪のため残念ながら中止。
午後は、両チームとも、市内の百貨店でおみやげを買いに出かけました。商品の買い方も、伝票を受け取り、料金を料金所に払いに行ってから、交換券をもらい、商品を受け取るという、違いにびっくりでした。
夕食は錫山体育学校での歓送会。生徒たちの素晴らしい歌声に、出迎えを受け、歌あり、ゲームありのとても楽しい一時を過ごさせていただきました。食事も、手作りの心のこもった温かさに大満足。
また、中国の生徒たちの、実直な姿にスタッフ一同、教員として、心にジーンと染みるものがありました。


<中国遠征を終えて>
弱冠15歳で出かけさせていただいた中国遠征。世界を知った子供たちがこの先、ひとつひとつステップアップして、自分を高め、国の威信をかけて、国際人としても活躍していけるきっかけになったことでしょう。我々、スタッフも、さらに広い視野で、野球を通して、心身ともにたくましい日本の子供たちの成長に貢献していきたい。大人も子供も一回りも二回りも大きくなった、中国遠征でした。
日本K-Ball少年野球連盟並びに日本野球連盟のご尽力に感謝します。そして、中国でお世話になった関係者の皆様、ありがとうございました。

いつの日か、この子たちが、オリンピックで試合をする日を夢見て。